企業活動において、指示は、必ずある。

指示を受けた人間は、あくまで指示通りに
実行、遂行しなければならない。

遠隔操作するリモコンとラジコンカーは
もちろんシンクロする。

そこでレースに勝つには、車自体のでき
とリモコンの使い手によって決まる。

勝敗のウエイトは、リモコン操作する側
に多くかかるはずだ。

それは、指示を受けたラジコンは100%
指示通り動くからである。

企業でも同じで、現場サイド=ラジコンカー
が100%指示通り動くのであれば、
責任の所在は、明白になる。

しかし、未経験を理由にしたり、忘却を理由にしたり、
自信のなさや意図的な指示不履行が企業では
横行している。

意図的な指示不履行のひとつとして、
指示を受けた人間が、イージーな解釈をし、
やるかやらないかを自分の選択権と勘違いしている
人が多すぎる。

「やろうと思ったんですが。」
「やったほうがいいとは思ったんですが。」
「びびって、やれなかったです。」

こんなのはすべて、指示を受けた人間の
軽薄極まりない解釈だ。

「やろうと思った。」

馬鹿なことを言うなと、言いたい。

それが選択権が、あなたにあるってことなんだ。

そう、意図的な指示不履行。

「やると決まっている。」

ということがわかっていない。

やることが確定なんです。指示は。
あなたが、そこから考えることではないのです。
あなたの自信なんてどうでもいいのです。

あなたが、忘れやすいなら、必ず忘れない
方法論をあなたが打ち立てなければならないのです。

「忘れました。すみません。」

こんなのしょっちゅう使う言葉ではありません。

「私は無責任な人間です。忠誠心が欠落しまくっています。」

ということだとわかっていない。

指示した側をどんな思いにしているのか、わかっていない。
考えていない。

ただの忘却という、ミスととらえている。

指示は、いかなる場合も100%実行しきるんだ。

忠誠心をもって、行わねばならない。

そして、100%の実行をしたにもかかわらず、
結果がでない。

それは、指示者の指示責任が問われるのである。

「頼む、おれにリスクをください。」

指示実行者に選択権なし。
強い意志力で、やりきる力をつけてほしい。

軽い聞き方はやめ、一つひとつを大切にし、
やりきるんだ。

連絡事項も指示。

授業でのアドバイスも指示だと思うべきだ。

受け手に選択権があれば、やらないに決まっている。

聞き方を変えなければならない。

アドバイスと思って聞いてる時点で
「あなたはそれをしないと決まってる。」
とわからなければいけない。

校舎の方針でも、校長の言葉に全身全霊を傾けて
実行するんだよ。

話を聞くことは仕事ではない。

教科研修もそうだ。
その指導を受けて、「自分は恥ずかしいから。」
なんていらない。

「やりきるんだ。」

それが仕事だ。

選択権があなたにありすぎていると勘違い
してる人が多すぎるんだよな。

「あらゆる指示をやりきるために、どうするべきか」
を考え、メモを取り、振り返り、行動し続ける
謙虚さ、前向きさ、指導者に対する優しさ、

そんな心がほしい。

それは、縛るものではない。

指示を実行しきるのは、あなたを縛ってはいない。

なぜ?
実行しきれない人ばかりであるのが現実であるから。

あなたが、あなたの色で工夫、努力、相手を思う気持ち
がなければ、成立しないのである。

個性、能力がどれだけでるかを、わかっていなさすぎる。

指示を軽視しすぎる人ほど、個性が奪われるとか、マニュアルどおりとか、
意味不明な個を大切にしている。

それは、単なる自己中心的思考なんですね。

指示は、必ず、出した人間がいるんですね。

あなたの失敗、忘却は、あなた以上に出した人が
傷ついてるんですね。

あなたが忘れただけのことではないんです。

あなたの自己中心的な指示不履行はいらないんです。

企業は大きくなればなるほど、ラジコンカーのようにはいかなくなる。

シンクロなんて、しないんです。

ラジコンカーは、デジタル信号で、シンクロ。

君と僕は、何でシンクロするんですか?

命令、恐怖、罰則、賞与、減俸、管理体制強化、

こんなの限界あるよね。

最後は、心だよ。

君の心まで指示できないんだ。

君が、
「やってやる。」
「喜ばせてやる。」
「びっくりさせてやる。」
「指示を元に、絶対いい結果出してやる。」

そんな心ある指示実行ぶりをみたい。

指示、ばかにしてはいけない。

指示、その大切さの重要度の意識はあまりいらない。
それは、忘れる指示、やらない指示を増やすだけだ。

どれもやるんだよ。大切ではない指示なんて、存在しないんだ。

指示に、君の価値観をいちいち投影しないでくれ。

君が、その奥深さもわかっていないレベルで、
君がその指示に価値基準を設けるのは危険じゃないか?

「君が軽視している指示は、君がやらないためにあるんだよ。」

所詮、それだけのこと。

ただ、上を困らせるだけだ。または顧客を困らせるだけだ。
仕事を増やすだけだ。

だから、軽視の指示意識はいらない。そういう意味で
「ラジコンカーになれ。」
ラジコンは、「でも」なんていわない。
ラジコンは、「どうしようか?」なんて考えない。

指示を心をこめて、一つひとつやり遂げよう。

やることは、決まっている。ここがラジコン。

どうやるか、忘れないための工夫、そこが君の色をだすところ。

その量が、君の力なんだ。

間違いなく企業での評価対象である。

だからこそ、心をこめて、指示を出し続ける。