ハスキー

タイトルを読んで、
「大人になって忘れていた少年時代の大切な夢を思い出した」的な話を想像した方、
ごめんなさい、
本当に下らないので、覚悟して読んで下さい。

僕はあまり夢を見ない。
というか、覚えていない。

目が覚めたときに、
夢の残骸みたいなものがサーッと散っていくというか、
さっきまで何となく覚えていたものが、
あっという間に思い出せない遥か彼方へ飛び去っていくのを感じる。

そういうときはときどき、
今の夢、多分、一生思い出せないんだろうな、
ということを寝ぼけながら考える。

ところが、今日、豊橋本校で、
授業のビデオを撮っているときに、
不意に、思い出した。
今朝、忘れていたはずの夢を。

玄関に靴がなくて、探す夢。
僕は玄関に四つん這いになって、靴を探していた。

以上。

もっとこう、あるだろう。
せっかく思い出すなら、もっと何か、
空を飛ぶとか清少納言と談笑するとか、
そういう、すごいのにしてくれ。
だいたい、玄関で這いつくばっても靴は見つからないだろう。
何やってんだ、夢の中の俺。