ハスキー

先日の二川校、中1のみんなには植物の分類についての授業。

授業が終わって帰るとき、一人の中1生から、
「理科、動物の方がよかったー」との声。
どうやら大の動物好きで、春期講座でやった動物の授業がよかったそう。
「植物は可愛くない!」だって。
まあそう言うな。
そのうち裸子植物が可愛く見えてくるかもしれない。

さて、今日は、というか今日も、動物の話をしよう。
かつて日本では、キツネやタヌキは人を化かす存在と考えられていた。
ネコだろうがサルだろうが、歳を経た動物はだいたい「化けて」妖怪になると考えられていた。

そこで本日は、動物好きかつ妖怪好き、という完璧なスペックを持つこの私が、
今まで見た動物の中で、妖怪っぽい動物(哺乳類限定)ベスト5を発表します。

第5位 セイウチ

巨大すぎる。
キバが長すぎる。
妖怪というか怪物感がすごい。
数年前、鳥羽水族館に行ったときに、観客が参加できるセイウチのショーがあって、
そういうのってだいたい子どもたちが「ハイ!ハイ!」ってなるじゃん。
ところがその日、まさかの誰も手を挙げないという消極性で、
僕が空気を読んで手を挙げたら「じゃあお兄さん!」とソッコーで指名されてしまい、
大勢の子どもたちの前で、2頭のセイウチに遊んでもらいました。

第4位 アルマジロ

危険を感じると丸くなる、っていう特殊能力がヤバい。
そんなのありか?
間近で見るとわかるんだけど、
丸くなるとき、身体の外側の鎧みたいな色々なパーツが完璧にピタッと合わさって、
マジで緻密に設計された感じで丸くなる。
数年前、伊豆のアニマルキングダムという動物園でアルマジロに触らせてもらって、
手の中で丸くなられたときは感動した。
でも危険を感じさせてごめん。

第3位 ツチブタ

東山動物園で見られます。
何といってもこの異様なフォルム。
そして質感。
一般の哺乳類みたいにふさふさしていない、
何かヌルッとしたイメージが、妖怪感を醸し出しています。
東山動物園では、夜行性の動物の館みたいな暗いところにいるせいで、
余計に妖怪感が増しているのもある。

第2位 オオアリクイ

以前、岡崎先生と「東山動物園の動物で何が一番好きか」という話になったときに、
岡崎先生が1位に推していたオオアリクイ。
僕も大好きです。
もう、見れば見るほどわけがわからない。
僕らと同じ哺乳類としてこの世に存在していることが不思議になってくる。
だいたい、アリクイ、っていう名前からして妖怪っぽい。
英名は絶対違うだろ、と思っていたら「ant eater」ってそのまんまで衝撃を受けた。
何だそのセンス。
数年前、東山動物園で子どもをおんぶしているのを一度見て、とても可愛かったです。

第1位 ベルーガ(シロイルカ)

名古屋港水族館で見られます。
人魚のモデルはジュゴンだ、なんて話があるが、
ジュゴンよりベルーガの方が妖怪っぽい。
ヌルリとした感じのフォルム、
水中での優雅な動きはもちろん、
特筆すべきは笑っているように見えるその表情で、
ベルーガが相当に賢いこともあって、
我々人間の愚かさを笑うかのような、知恵のある妖怪感がある。
頭部のふくらみは「メロン」というらしく、
名古屋港水族館で飼育員さんがこのメロンをタプタプ叩いているのを見たのだが、
巨大なプリンみたいにぼよんぼよん震えていた。
あれはヤバい。

いかがだったでしょうか。
私はただただ、動物園に行きたいです。
アディオス。