ハスキー

昨日、鷹丘校からの授業の帰り、かなり激しく雷が鳴って、夕立のような雨が降るのに出くわしました。
僕は「ああ、これだよこれ」と何か懐かしくなりました。

僕の故郷である群馬県は、夏の雷がかなり多い地域です。
「年間」の統計で見ると、雷が多いのは北陸地方(冬にも雷が多いせい)らしいけど、
夏に限って言えば、栃木、群馬、あたりが多いそうで。
確かに、夏場は連日のように雷が鳴っていた気がする。

雷が、ちょっと好きです。
遠くの山に黒々とした不穏な雲がかかり、
そこから神の怒りが炸裂するみたいに打ち下ろされる稲光もいい。
雷が近くなって、轟音と同時に閃光が一瞬、辺りを照らし出す感じも、
世界が反転するようなサスペンス感があっていい。
何か清少納言が言ってそうじゃんよ、
夏は雷、遠くに見ゆるもをかし、近くに聞くもをかし、なんてね。
さながらサスペンスのごとし、なんつってね。

激しい雷を見る度に、
中学の頃、危ないとは思いつつ、
雷雨の中、傘を道に捨てて(雷が落ちたらヤバいので)、
ずぶ濡れになりながら走って帰ったときのことを思い出す。
通学路がいつもとはまるで違う世界に見えて、ワクワクした。
今では安全圏の車内から光る世界を眺めるだけになったことに、
ちょっと郷愁を誘われた、雷雨の夜。